BLOG
2017.8.24

音楽業界について(触り部分

皆さんこんばんわ、codomomental(W)です。深夜です。

 

今日のポストは音楽業界という場所について。先日某専門学校の企業説明会にコドモメンタルINC.参加して来ました。なんとなくその時色んなことを思ったので、ほんの少し時間が出来た今僕なりの意見を書いておこうと思いました。

 

まず音楽の業界と言っても幅が広いですね。色んな職種が存在します。パッと音楽業界と聞くとまず第一に思い浮かべるのが「レコードメーカー(メジャーレーベル)」(レコード会社)じゃないでしょうか。僕自身音楽業界と言うと思い浮かべるのは若かりし頃からそんなイメージだったような気がします。この職種の仕事は簡単に言えば「音源を世の中に出す仕事」になります。CDだったり配信だったりの手配やその他出版著作権・PR・流通・最近ではマーチャンダイジング(簡潔にグッズ)なんかの権利も含めて契約する所もあります。

 

レコード会社についてはググってみたらさっとわかりますので、日本のレコード会社などで検索してみたらいいと思います。驚く程沢山の会社が存在しますし、その中でも、○○系なんていうカテゴライズも存在しますね。

 

そしてマネージメント。いわゆるプロダクション業務。こちらは簡潔に言うとアーティスト管理。スケジュール調整やアーティストのLIVEなどの制作やグッズ等、付随する様々な業務があります。

 

技術職も沢山あります。音響・照明・LIVE制作・イベンター(全国各地にあります)などなど。

 

スタジオエンジニアやLIVEハウス運営などもあります。

 

総じて、音楽業界ですね。

 

僕的な感覚で言うと、音楽業界と芸能界と言われる分野はとても密接に関わっているものの別業界のように思います。オーディションなどで「芸能界に入りたくて…」と言う人がいますが、その場合はもっと大手の事務所やタレントさんを扱っているような事務所にいくべきです。が、勿論大手ならではの一筋縄では行かない所だらけです。

 

はい、僕はこの芸能界と言うものはあまり詳しく知りませんが、音楽業界なら古くからずっとそこで生きて来ました。ので、多少は説明出来るかなと思います。

 

まず第一に先日行った某専門学校で企業説明会をした時に驚く程の人数が居た事。ビックリしましたね。でも色々話を聞いてみると、あんまり業務の事はわかっていない、と言う状況でした。勿論専門学校は、専門的にその分野の事を教えてくれますが、完全にマトを得ているかと言われればそうではない。これは批判ではなく、それほどこの業界の職種は多岐に渡ると言う事です。

なのでこれから音楽業界で仕事がしたいなという人たちにアドバイスをするとしたら…「自分が何をしたいか現時点でしっかりと決めて進むこと」です。

 

僕私はCDを出す仕事がしたい・アーティストの側でそのアーティストが成功するように支えたい・面白いイベントが作りたい・LIVEこそ全てだからLIVEを作る仕事がしたい・フェスをやってみたい・音楽が鳴る環境を自分で操作していきたい・最高の音楽には照明が欠かせない。などなど。

 

色々あるんです。

 

ちなみに、コドモメンタルINC.は上記のうち、照明以外の部分の仕事が該当しますね。実は表で見えてない部分(CDを出したりマネジメントをしたり)以外にもしっかりと仕事をしています。勿論このBLOGを見てくれてる皆の知らないようなスタッフさんも居たりします。

 

このような業界に何が正解と言う概念は存在しません。

 

そもそも”自分の好きな事を仕事にしたい”と思ってこの世界に入ってくるわけだと思うので、思う存分その自分の好きなことをしたらいいわけです。でもこの業界に決まって言える事もあります。

 

入口が狭い。

 

これです。狭いんです。例えば音楽系の専門学校の子たちの進路は何が一番多いかと言うと「スクール(養成所)」です。これは結構知った時ビックリしました。

 

うん、専門学校でお金を払って様々な事を学び、いざ業界と言う社会に入ろうと思っても…また養成所(スクール)へ行くんです。今度は学校ではなく、プロダクション等が運営するスクールへまたお金を払って。この進路が一番多いのも驚愕だったですね。何が言いたいかと言うと”入れない”んです、狭くて。

 

フェスで例えてみましょう。

 

大きなフェスだとして、4ステージあったとします。12時頃から開場し13時開演。1アーティストにもらえる演奏時間を30分としてセッティングや音出しにわかりやすく30分、計1アーティスト1時間もらえるとします。日が暮れて20時頃がヘッドライナーだとして約8アーティストくらいですか。ギリギリで回して。4ステージあるから32アーティスト。でも大きいフェスなんてとても大変なので年に1回しかありません。

 

するとこのフェスの枠は32枠。メジャーインディー含めて32枠しか年間ないわけです。ここに入らないといけない。

 

売れている、の定義は人によって違いますのでなんとも言えませんがある程度バリューや数字がなければここには入れません。

 

業界に置き換えてみても同じことが言えるわけです。小さな世界の中のさらに小さなコミュニティに入るだけでも枠がもういっぱいなのです。或いはその枠を取らない限り。

 

ともすれば、どうしたいのかを必然決めて進んでいかなければなりません。ライバルは沢山いますし、音楽不況などと言われる昨今その枠はどんどん減少していきます。一昔前の音楽ニュースなどでは、新人の売出しに○千万円なんて見出しもありましたよ。今そんな事したら間違いなく首が飛ぶでしょう、と言うか出来ないかそんなの。

 

この業界は不安定だからこそ魅力的なのかもしれませんが、安定を求めてくる人が増えてきました。攻める事をせず守って行くと言うスタイルも決して悪くはありませんし、むしろ当たり前だと思います。

 

でもそうすればするほど、枠は減っていきます。

 

普段特にスーツを着て出社などほとんどありません。時間もフレックス。弊社もそうです。休みも結構自由が効くと思います。が、本気でアーティストを売ろうと思ったら四六時中そのことを考え動き結果を出していかなければなりませんから、必然なかなか時間もなく休みもなくなってきます。まぁこれは僕とかが担当するA&R(ディレクター)などだけでいいんですが。これは本当に個人差がありますが、家族がいる方も沢山いらっしゃる業界、その辺りは会社の定めた規定に沿って休んだり働いたりしていると思います。

 

何がしたいかを徹底的に考えましょう。そしてそれを実践できる所に当たっていきましょう。でも前述した通りなかなか狭き門なんです。入りづらい。だから武器を尖らせていきましょう。その武器はなんでもいい、自分が得意な事でもなんでも。これだけなら負けないと言う情熱の部分がなかったら絶対に入れない業界でもあります。

 

芸能界のそれがどうかはわかりませんが、音楽業界は決して華やかなだけの場所ではありません。業務のほとんどは地味なものだし、調整は大変だし、営業も大変だし、全国各地を常に転々とすることもあるでしょう。インストアもツアーも含めてリリースするとなればキャンペーンなどもあります。と言うかそんなことを毎日毎日繰り返すわけです。

 

でも一つ言えるのは、やりがいのある仕事です。夢も沢山ある。

 

1人でも多く、音楽が好きで好きで仕方がないって人がこの業界に入ってきてくれると嬉しい。きっと立場は違えどリスペクトを持って仕事をしていけるはずです。

 

書いてて思ったけど…

 

具体的な質問がある方がアドバイスとしてもうちょっと書けたんだろうな…質問を募ったらよかった。ごめんなさい。

 

まぁBLOGでなくとも、普段Twitterなどでも質問おおいに結構です。答えられることは答えますので。

 

気むづかしい世界・入りにくい世界・狭い世界だけども、沢山の音楽好きが入ってくれるといいと思う、なんども書きますが。うちじゃなくても。

 

ちなみにオーディション等でも聞かれるので、念のためお答えしておくと、弊社は皆さん結構応募してくれます、有難い事に。これは演者のオーディションの事じゃなくて裏方スタッフや社員さんの話ですね。面談まで行く人もいるし、行かない人もいます。

 

審査基準はその時のタイミングにもよりますが、基本的には情熱があるかどうかは一番見ています。結構潔癖な部分があるのでなんとなくの雰囲気でコドモメンタルっぽい人なのかどうなのかも結構気にします。大変な仕事なので体力があるかどうかも気にする。他がどうかは知りませんが、そんな所を見ています。履歴書とかはちょっとしか見ません、見てないわけじゃなくそんな所より大切なことは話したらわかるものですし。

 

参考にならなかったかもしれませんが、音楽業界についての触り部分を話してみました。

 

さて、次はアーティストの作品のことが書けるといいな。