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2018.3.7

リリース

こんばんわ、codomomental(W)です。深夜です。

 

今日のタイトルは「リリース」について。

 

コドモメンタルは2年の間に約35作品出しています。

別にそれがなに?って話なんだけど、リリースする度に大切な「何か」が増えていくのはとても嬉しいことだなと今ふと思ってたんです。

 

本当にコドモメンタルは他社との絡みもないし業界の中でも圧倒的に”孤独”を貫いています。いやそういうとあれなんだけど、一生懸命仕事してるとなかなかスケジュールも合わなければ特に絡むことも出来ないだけの話なんだが。そうすると孤独になっていくんだけど、そこは別に問題じゃないと思っていて、もともと僕はちゃんとした世界観を持ったLIVEを観せたい派なんですよ。

 

セットリストもそうなんだけど、出来るだけその空間をそのアーティストの為のものにしてあげたい。そうすると必然ワンマンって選択肢になってくる。対バン沢山しろよとか言ってくれる人もいるんだけどね。対バンってアイドルの其れ以外は結構シビアというか利益を考えて(お互いのアーティストにとって)組まれるものなので僕はそのお互いの変な探り合い感が少し苦手なんですよね。

 

ちょっと話が逸れたけど、そのワンマンをちゃんと観てもらうには曲が必要なのであって、するとリリースは必然になってくる。なによりも大前提に”各アーティストの新譜がいつも早く聴きたい”んです。

 

最近リリースしたところから。

 

2/28(水)発売 ゆくえしれずつれづれ 4thシングル「Paradise Lost」

© ゆくえしれずつれづれ

新メンバーである「メイユイメイ」が加入してのシングル。新メンバー云々は実は楽曲自体にはあんまり加味してあるわけではなく。ただゆくえしれずつれづれ”らしい”ものにしたかった、新しい形の。例えば歌唱法としてのスクリームがあったとして、ラウドロックアイドルですとか作品売った事ない。あくまでもシャウトは武器の1つだとしか思ってない。だつりょく系げきじょう系って言ってきた。今でもわかりにくいとか思われるところあると思うし、「いや Loud Asymmetryって楽曲あるじゃん」って言われるかもしんないけど、それは音楽的なジャンルのラウドじゃなく「強烈な」という意味だし。

 

つれづれはメンバーが持つ個性があって陰鬱なものだったり綺麗なものだったり脆弱性があるものの表現力ってとても高い。僕はそこがとても好きだし気に入ってる。その上でずっとLIVEしてきてスクリームだって当たり前だけどどこぞの誰かよりちゃんと出来る。そもそもサウンドを仕上げてるのはsyva君だし、彼がこのジャンルで誰かにひけを取るなど考えた事がない僕は。

 

それを考えてた時、ちょうどこの曲が出来た。しだれがインタビューで「失楽園」というのは〜って言ってて、「あ、ちゃんと盤単位で僕らが想ってることを理解してくてるんだ」ってめちゃくちゃ安心した。そして正直つれづれのこの盤については言及することをどうしようかって悩んだ。体現しているし、それを実際にLIVEで聴いてもらうのが一番理解出来ると思ってるから。だけど少しだけ書いてみようと思う。

 

M1「Paradise Lost」いわゆる失楽園から始まった物語は、M2「ミニマルロンド」で苦悩と共にミニマルな輪舞を踊って、M3「Exodus」で大移動する。追われて逃げるのか、生きる為に移動するのかは聖書だって解釈の違いがあると思ってるし、どんな未来をつれづれに探していくのかってのは活動自体の根元だったりする。そんな物語を頭の中で描いていた。その物語は彼女たちがどのように体現していくのかでニュアンスが変わっていくる。そこまで僕らが決めてしまったのだとしたらそれはもうロボットの域で。彼女たちが感じて表現する事で色がついて、伝わり方が変わってくるはずなんです。僕はそれを見守っているし信じている。もちろんメイが入ったことによる化学反応ってのは良い方向に行ってくれると思っているしそのように伝えていっている。

 

大事な盤が出来たと心で泣いたのはこのシングルです。今彼女たちが自分たちの声と心で必死に届けようとしている。このシングルのリリースイベントが終わって次のツアーが始まってくる。次のツアー名は「VAJRA TOUR」と銘打ってる。バサラ如く、どれだけ暴れてくれてもいいんだ。例えそれで誰かに迷惑をかけてしまったとしても、僕含めスタッフ全員で土下座しにいく。何度だって。いつだって。自由に暴れてくれていいんだ。無料についてどうのこうのってのもあるのかもしれないけど、そんなの演者にもお客さんにもはっきり言って関係ない話で。無料が嫌だと思うのなら来ないで済む話だし、演者だって何一つ気にする必要はない。

 

存分にお尻持つので大暴れしてほしい。ただそれだけの意味でそれ以上でも以下でもない。

 

それだけの楽曲があるよ。大好きな楽曲たちが。このリリースの3曲だってそうだし、以前の楽曲たちだってそう。LIVEで存分に伝えていってほしいよ。

 

3/14(水)発売 幽世テロルArchitect 1stフルアルバム「Cultural Mixing」

© 幽世テロルArchitect

なかなかぶっ飛んだ盤が出来た。僕は自分でディレクション・プロデュースしてる作品の中でもなかなかに気に入ってる盤になりました。この盤についてはまたリリースの時に書くけども触りだけ。

 

本当はシングルにするつもりだったしそれで動いていました。わらべうた3部作のシングルを出して全国の皆に挨拶に行こうと思っていました。気がついたらわがままを言ってアルバムにしていました。関係各所の皆さんにはなかなかに迷惑をかけたしなかなかに鬼タイトなスケジュールをこなしてもらった。けど、ものすごいものが出来上がった。1stの妙とでも言うような形。感動した。その化学反応は自分が計算してるものを結構圧倒的に超えてきたので。

 

メンバーに関しては正直レーベルプロダクション内でも一番厳しく色々言ってるし、辛い想いもしたと思う。けれども断言してもいいけどその苦しみがなかったらその積み重ねがなかったらこんなパワーぶん投げ型のアルバムは出来なかった。のでちょっと褒めておく。

 

何よりも素直に必死にもがいてきてその結晶とでも言うべき作品が出来上がったことは誇ってほしいと思うし、今度はこの楽曲たちを持って全国を大行脚してきてほしい。全国の人に少しでも聴いてもらって良いか悪いかは趣味にもよるけどなかなか面白い奴らじゃんって思ってもらいたい。その為には笑って泣いてを繰り返しに繰り返していかなければならない。

 

音楽的には世界の様々な文化をミックスしちゃう感じがいいなって感覚的に思っていて。その通りのものが出来上がったとも思っている。とにかく発売日の3/14(水)要チェックでお願いしたい。

 

3/21(水)発売 少年がミルク 1stフルアルバム「トーキョー・ネコダマシー」


© 少年がミルク

こちらもリリースされたら書こうと思っていますがまた触りだけ。

 

当初出そうと思っていたところからズレてしまいました。もちろん楽曲の制作に関する部分がその要因だったりするんだけど、前作までの3作をミルクと和樹で作ってきてそのエナジーみたいなものをどの方向に飛ばしていこうってところが一番手探り感だったような気がする。僕はただ黙って色々調整してきたにすぎない。でもとても面白くてアルバムの制作後期なんてなんかどんどん本人たちがしたい方向性ってものが一致してくる。

 

ミルクって不思議な人で、和樹って不思議な人で、2人とも全く違うタイプの人間たちなんだけど同じ部分も持っていて。多分2人とも僕のこと鬱陶しいなぁって思ってるんです。いや別に全然構わなくて(実は悲しいけど笑)良い方向に行くのなら僕なんてどんななろうと良いんだが、それは少年がミルクの制作について”一番仕事感”を出してくるからなんですよ。2人とももうアーティストとして僕がいなくたって立派な人間たちになってるから僕の言ういちいちの仕事感がうざったいんだと思う。でもこれ変えるつもりもないし、ずっとそれでいい。僕は一生少年がミルクというアーティストの音源を何があっても出していくし、水谷和樹の音楽を一生使っていく。

 

そんなことはいちいち言わなくてもわかってる部分で。2人の制作魂が迸ってる時に全然仕事の話をする。やってんだよ今って何度も思ったと思うし。でもおかげで僕にとって如何ともしがたい音楽が出来たし念願のアルバムを作ることが出来た。syamをやっているときから考えたら長いんだけど、アルバムを作るって当たり前じゃないんだってこと。自分が一番理解してる。誰よりも。誰よりも。お金も時間もなにもかも足りなくてミルクと2人途方に暮れた。何度もなんども2人して別々に泣いた。

 

僕はミルクの人生を捻じ曲げた本人だから、何があったってミルクの音楽を世の中に出していかなきゃならない。ならないっていうと呪いみたいに聞こえるのかもしれないけど、その呪いがなかったら僕という人間は動かない。他にどんな金ぴかな餌が目の前にあったって。それくらい彼女の才能が好きだし、彼女が書く歌詞が好きだし、好きという言葉では全くもって足りないくらい全てでもある。アルバム「トーキョー・ネコダマシー」は最高のアルバムです。絶対に聴いてほしいと思います。リリースすることが出来てとても幸せです。まだリリース前だけど

 

その他にぜんぶ君のせいだ。のニューシングルもある。

 

これも別で書きたいと思っています。良い曲揃ってるし、またこれ持って全国の皆に「元気かい?」って言いに行きたいわけで。

 

とにかくうちはレーベルでもありプロダクションでもある。いい音楽を沢山出していきたいし、インディーズだから出来ないって言いたくない。そんなのは徹底的に言い訳でもあるし出来ないじゃなくてやってないだけでしょうって思う。出来る出来ないよりやるんだっていつも思ってる。

 

音楽を持って全国にいけるってとても嬉しいこと。

 

全国に行くってことは体力的にもすごくリスキーだけど、そんなの現場で皆の顔を見たら吹き飛んでいく。もちろん僕がいけない所もある。でもきっとうちのスタッフさんもそう思ってる。皆に励まされてる。だからきっと、

 

リリースってプレゼントなんですよ。

 

僕らにとってのね。皆に届けるものがあるってのはそれだけで有難いこと。

 

リリース出来る喜びを噛み締めています。