in the brain
こんばんわ、イマムラです。深夜です。
昨日打ち合わせの合間を縫って、髪を切りました。半年ぶりだったんですが、僕的にはとても進化です。前は1年半とかかかったからね。緊張する、むしろ緊張しかしないから勢いで行けて本当に良かった。今日の記事タイトルは「in the brain」つまり脳内。
年中いつも脳内がPANICなんですが、ここ最近は特にそんな感じ。
僕が行う”音楽”という仕事は「色んな未来を想像して先を決める」そんな仕事です。様々な憂き目も考慮して未来を決める仕事が僕がやる”音楽”という仕事です。一番大事なことは信頼で、相手の全てを信頼する事。もしものネガティブ要素を考え始めたらキリがなくなってしまうし、全案件がほぼ同時に並行して進んでいく。だから脳内はいつもごちゃごちゃになっているし、その中でも表現者としての自分と経営者としての自分の両立というのはいつか破綻してしまう一本の綱を渡っているような物だったりします。
バンドやアーティストなどの”自分が創作しない”人たちを担当する場合も同じ苦労はあって、その人たちを信じて常に前へ歩を進める。自分が創作する系のアーティストたちは余計その部分が重なってくる。こうして文章を書くのは、少しでもそのごちゃごちゃを消化する為でもあるわけで。
皆の元に音源として作品が届く頃、僕たちは常に次の作品に取り掛かっています。そうじゃなかったことはこの数年ありません。喜んでいてくれればいいなと願いながら、もう次の事をやる。凄まじい矛盾の渦があって、この作品で皆の反応を見ようとか、理想を言えばそう思うけれど、出来るわけがない。それでもかなりライトにフレキシブルに皆の反応なんかを創作に織り込んだりしてる方だとは思うんだけど、やっぱり現実はそこまで甘くない。リアクションを頂く前には次の未来を紡ぐ。
紡ぐ方法は多岐に渡っていて、例えば、ぜんぶ君のせいだ。の音源を作りながらゆくえしれずつれづれのアートワークをしながらKAQRiYOTERRORの歌詞を詰めたり歌割りをしたり星歴13夜の展開やLIVE制作などをする。他のこともしながら。次のDEMOを聴きながら物語をどう紡ごう、グッズのデザインをしながら一週間後のツアーではこれをやりたい、次のアートワークではこれをこうしたい、MVではこの世界観をどう表現しよう。新しいオーディションはこんな風にしてこういうアーティストをプロデュースしていきたい、レーベルにこんなアーティストが居てくれたら嬉しいな、次の営業先はこんなところで、こんな人が担当してくれてるからこんな風に話をしよう。
当たり前だけど、これがやりたくて僕はコドモメンタルという集合体を運営してる。けれど、それもまた当たり前に僕の頭の中だけで完結するものは何一つなく、アウトプットして初めて仕事足り得る。
こうしてブログなんか書いてる暇があったらもっと合理的な事をしたらいいと思いながらも、おいそろそろ限界だぞアウトプットを止めろって言う自分だっている。でも出さなきゃ仕事にならない、出す事を待ってくれてる演者がいる、僕が諦めたら皆そこで止まってしまう、そういつも勝手に思うようにしてる。別にそんな事ないかもしれないのに笑
これは各アーティストのスピードを止めたら解消されるって話じゃない。皆良く言う(よく聞く)けど、月に土日は8回しかないからアーティストがLIVEするのも、ツアーするのにも絶対に絶対に被ってくる。しかも箱の状況やイベンターなどの関係者の皆さんのスケジュールを考えていくと被らない・被らせないなんて奇跡に近い。何が言いたいかって今は箱の話を例えに出したけど、作品もそうで、要はスピードを緩めたってどこかで何かは必ずバッティングしてくる。LIVE日程じゃなくても制作やRECやアートワークやMVや取材や営業やその他あらゆる要素がどこかで。だから、結局スピードの問題じゃなく、処理能力の問題なんだといつも思うようにしてる。
僕らが早く作れば、早く頭の中から出せば、一つでもその諸々が解消される。そう思っていつも仕事してる。だからアウトプットする以外の時、特に制作時期が続く時なんかはアウトプットしてる時間以外は永遠にインプットしてたりする。自転車に乗っていても電車に乗っていても車に乗っていても(よく関上の横で作品が出来上がることや案件が固まることが多々ある)インプットアウトプットを繰り返す。そうするとよくわからない感じになってきて、何からインスピレーションを受けたのかも忘れるし、インスピレーションが直接的な物には絶対にならないし、脳内でむちゃくちゃ沢山の物がごちゃ混ぜになってるから、アウトプットされる時にかなりカオスになったものが出来上がってきて、自分で普通だと思ってるものが結局尖ってるなどの物になっていたりする。
全アーティストそうだけど、◯◯だからこう、みたいなことは一切考えない。考え始めたら僕は僕じゃなくなってしまうからその時は辞めた方がいいといつも思ってる。
いつだって綱渡りしてる感覚で、いつだって下を向いたら谷底で、いつだって泣いてもがいて。
危機感とかそう言う次元の話じゃなくて、そうじゃないといけないと思い込んでる所もある。きっとこれからもそうなんだと思う。ここまで思いっきり自分だけの話で、もう2000字を超えてしまっているけど、全然読まなくていいよ?笑 僕自身そんなに出来た人間じゃないから、こうして文章を書いているってことはそれなりに何かを頭の中でまとめたり出口を探したり信じたり、その補助的な役割を自分でこうして行なっているだけなので。
もうちょっと脳の容量デカかったら良かったなー。それかコンピュータみたいに容量増やせるみたいな。処理速度が鬼のようなスピードになるみたいな。
まぁそんな夢のようなことはないから、一生懸命生きるしかないね。苦しいなって言いながら結局楽しいから。
年内まだまだリリースあります。来年もまだまだリリースあります。リリースしたらまた皆の所に「こんなの作ったよ!」って言いにいくし、本当バカみたいにそんなことしかしていないけど、これからもきっとそうして行くんだと思うから、どっかで会えるといいね。